アイスロイヤルミルクティー(セパレートタイプ)
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ブレンドの目的は、自然界では育たない唯一の味を作ることだけです。
基本的には味のバランスを整えたり、味を安定させたりすることは不可能な方法
なのです。
ブレンドには様々な種類と目的があるとよく聞きますが、実はブレンドが最もい
い加減なコーヒーと言って良いと思います。
大抵は何種類かの豆を混ぜて何kg分かのブレンドコーヒーを一度に作ってしま
います。
例えば、ブラジル:4、コロンビア:3、グァテマラ:2、マンデリン:1
といったようにブレンドします。合計500g仕上げたブレンドから、一人分を
コーヒーメジャースプーンで10〜12gすくいます。この一人分の分量に、最
初に混ぜた比率で入っている確率はいったいどのくらいでしょう。当然のことな
がら確率は非常に低くなってしまいます。比率1の豆なんて、何回に一回混ざる
のでしょうか。
現実的にはブレンドとはこのように毎回違う味になってしまいます。(一杯分ず
つブレンドするなら話は別ですが)同じように感じているのはほとんど勘違いな
のです。安定せずに微妙に毎日、毎回違う味になるからこそ、何度飲んでもあま
り飽きが来ないのです。これがブレンドの良いところです。
ブレンドはオリジナリティーを楽しむには、とても面白い技術です。つまり、あ
なただけの味作りができるということです。
ブレンドの技術
味の安定に最も近づけるためには、多くても3種類までの豆を同じくらいの比率
で混ぜることだけですが、ご自身が「おいしい」と感じれば基本的にはなんでも
アリなのです。そんなに大げさな技術ではありません。
ブレンドの種類
作りやすいブレンドの種類を箇条書きにしてみました。



1. 焙煎度合別ブレンド
基本的に味の安定を目的としています。ミディアムローストブレンドやフレン
チローストブレンドなど、浅煎り同士、深煎り同士同じ焙煎度合いの豆同士を
混ぜたもの。
このブレンドは飲みやすい味や誰にでもうける無難な味はつくりやすいのです
が、特徴の出しづらさが欠点になります。
味の安定を一番の目的とするならば、ブレンドの配合は3種類を限度とし、同
じくらいの比率で混ぜるのがお勧めです。



2. 銘柄ベースブレンド
ブルーマウンテンブレンドやモカブレンド、ハワイ・コナブレンドなど、有名
銘柄の豆をベースにして、そのベースの豆の欠点と思われる部分、もしくは足
りない部分をほかの豆で補うことが目的のブレンドです。コストの高い銘柄の
豆をベースに使って安価にすることを目的とするブレンドは疑問があります。
なぜなら、ブレンドではベースの豆の特徴は絶対に変わってしまうからです。
ですから、「モカやブルーマウンテンが、安くお得に飲めるから」という理由
でモカブレンドやブルーマウンテンブレンドをつくるのはもったいないと思い
ます。ほとんどの人が「モカの味がするブレンド」だと勘違いしているからで
す。あくまでも、モカやブルーマウンテンの欠点や不足を補い、よりいっそう
整った良い味にするのが目的なのです。また、モカ同士、ブラジル同士のブレ
ンドなども楽しめると思います。



3. 同銘柄異焙煎度合ブレンド
例えば、コスタリカのミディアムローストとシティローストを1:1で混ぜて
、「スペシャルコスタリカ」など、同じ銘柄の深煎りと浅煎りを混ぜてしまう
方法です。まずい代物ができてしまわない限り、安心して楽しめて、「おいし
いね」と言えるものであれば積極的に楽しんでみて良いと思います。
同じ豆を、それぞれの3つのポイントで焼き上げたものを混ぜても良い味や香
りがでる場合もあります。







いずれにしても、あなただけが納得いく味作りができれば大成功です。難しく
考えずに「色々な唯一の味」を楽しんでみてください。