アインシュペンナー(カフェ・ウィンナー)
オゾングループのおすすめメニュー
 





コーヒーは、味作りの加工(焙煎・抽出)が個人にゆだねられているため、同じ産
地や農園の豆でもメーカーや焙煎者によって仕上がる味が異なります。ですから
、メーカーや焙煎者をひとつに決定しなければコーヒーのソムリエというのは絶
対に成り立ちません。
しかし、紅茶の場合はワインと同じように「その年の、この茶園の、このロット
は、この味」と決まっています。もちろん同じロットでも保存状態や輸送状態の
良し悪しなども味には影響しますが、条件や基準(摘み取り一年以内の新茶など
)が整っていれば基本的には、どこの国のメーカーに出回っても同じ味なのです
。ワインと違うことは、農作物そのものなので時間が経過すれば劣化していくだ
けで、熟成することはあり得ないということです。
「おいしい」「まずい」は嗜好の問題なので、茶葉の好みはあると思います。そ
の茶葉の特徴をきちんと抽出するためには、「茶葉の鮮度」と「水の鮮度と温度
」が大切になります。
紅茶のプロのテクニックとは茶葉の目利きとテイスティングにつきます。ですか
ら、みなさんが美味しい紅茶に出会うためには、自分好みの茶葉を扱うメーカー
探しをすることが最も大切です。
謎のジャンピング
「ジャンピング」という日本特有の言葉を耳にしますが、これは紅茶を抽出する
ときに熱湯の中で茶葉が踊る現象のことを指しているようです。しかし、この現
象は紅茶が美味しく点てられたときにたまたま見ることができる目安ですので、
気にしなくても良いでしょう。
よく「ジャンピング」についての質問を受けますが、「ジャンピング」させるこ
とを目的にしている方が多く、「美味しく点てる」という目的をどこかへ忘れて
きてしまっているようです。最も美しいジャンピングを見たいときには、10分
以上沸かし続けたお湯をポットに入れたあと、茶葉を放り込んでみてください。
見たことも無いくらい美しいジャンピングが見られるのと同時に、飲んだことも
無いくらいまずい紅茶が出来上がります。あくまでも、美味しく仕上がったとき
にたまたまジャンピングしている確率が多かっただけのことで、決してジャンピ
ングしたから美味しくなるわけではないのです。現在では科学的にもかなり解明
されていることですし、世界中どこに行っても「紅茶を美味しく点てる条件」に
は出てこない言葉です。
難しい話はこれくらいにして、まずは美味しい紅茶を点てる条件をあげてみまし
ょう。
1. できる限り鮮度の良い茶葉を選ぶこと
2. 新鮮な水をできる限り100℃(1気圧での沸点)に近い沸かしたてで
使用すること。
3. あなたが美味しいと感じる茶葉を選ぶこと。



以上の3点です。
さて、それでは最も上記の条件を満たし、尚且つ最も簡単な紅茶の点て方をやっ
てみましょう。
■ボイル抽出法
1. サーバー、またはホーロー鍋に350ml(1ポット又は2カップの分量)の
水を入れて、火にかけます。
2. サーバー、または鍋の蓋に茶葉(新茶のみ)をティースプーン2杯分用意
しておきます。(蓋が濡れていると茶葉が湿気てしまうので注意してくだ
さい。)
3. ポコポコと小さく沸騰し始めたら、茶葉を放り込んで火を強くします。
(完全に沸騰しているところへ茶葉を入れると噴くので気をつけてくださ
い。)
4. ブワッと泡が出るように大きく沸騰したら火を止め、蓋をして待ちます。
(1気圧の沸点、100℃)
5. 全ての茶葉が浮かべば大成功です。あとは茶葉が完全に沈むのを待って出
来上がりです。茶漉しを通してポットかカップに注いでお召し上がりくだ
さい。(上手に出来ると茶葉の裏側に気泡がたくさん着きます。この場合
、抽出時間は10分ほどかかる場合もあります。)
雰囲気を楽しみたいときには、かわいいポットに移してください。
この点て方は茶葉が完全に出涸らしになるため、茶葉を入れっぱなしに
してもほとんど濃くなりません。
古くなった古茶を使用すると酸化による渋味が強くなったり、イギリス
の紅茶のようにもともと渋味が強く出るようにブレンドされた紅茶を使
用したりすると強烈に渋くなることがありますので避けてください。
出来上がったら、お友達や気の合う仲間たちとお菓子などを囲んで、ティ
ータイムを楽しんでください。ティータイムは会話やコミュニケーション
を大切にするものなので、難しい顔をせずにその時間を楽しんでいただけ
れば良いと思います。